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PC26のI/Oエンジンを船外機仕様に変更しDF300を搭載

特集企画「4st船外機換装実例」の記事。

[4st船外機換装実例] 更新日:2007/10/23

PC26のI/Oエンジンにアウトブラケットを装着し、現在国内市販エンジンでは最大馬力となる、スズキ4ストローク船外機 DF300を搭載するというプロジェクトをご紹介します。

まずは現状のボートの紹介から

1988年製 ヤマハ PC26A 艇体No0410089

エンジンはマークルーザー3.7L 190psの2機掛け

リモコンは2レバータイプがフライブリッジとキャビンにセットされています


ここで船外機 DF300のセッティングに使用するパーツの一部をご紹介します。

電子リモコンはいままでのケーブル式と違い、電気配線のみ。 
シフト・スロットル操作も俊敏でスムースです。

こちらは裏側

続いて、マルチファンクションメーター
ファンクションの切り替えでさまざまな情報を表示するタコメーターです。
エンジン回転数の他、エンジン温度、積算運転時間、大気圧、バッテリー電圧などが表示できます。

チルトメーター
タコメーターとデザインを統一した見やすいメーターです。

コントロールパネル(1基用)
エンジンの始動・停止がボタン操作で行えます。 スマートなエンジンスタートボタンです。

詳しくは<DF300スペシャルサイト>をご覧下さい。

次ぎに艇体の準備です。

PC26からドライブ、I/Oエンジンなどが取り外されます。

使用するハーネスには現地でセッティングし易い様に事前にFB側、キャビン側
エンジン側、リモコン側など印をつけておくと便利です。

続いてアウトブラケット(パワーブラケット)を艇体に取り付けます。

スタンドライブ艇(I/O艇)を船外機艇(O/B艇)に換装する為にはアウトブラケットが必要です。

今回は潟Aカシヨット製で300ps対応のSHB300T(\567,000)を使用します。本体は83kgです。


↑梱包をバラして運びます。


↑位置決めをして仮付け

そしてパワーブラケットの本取付けをして船外機を取付ます。

ボート本体へのパワーブラケツト取付位置はPC26純正油圧フラップをそのまま残して
トランサムのドライブ穴がすっぽり入ります。

艇体とパワーブラケットの取付位置は写真を参考にして下さい。

パワーブラケットに6本のボルト穴を開けています。

パワーブラケットのトランサム部分は十分な厚みがある為、オプションの150mmボルトを6本使用します。

パソコンを使用してシステムの初期設定を行います。
(今回は2ステーション、シングルエンジンでシステム構成を設定します。)

リモコンの開度設定を行います。 (前進、後進) 全開、全閉、中立を設定中です。

エンジンオイル(10w - 40)を8L入れてバッテリーを接続していざ試運転。
スタートボタンを押してエンジンスタート、4ストローク船外機の中でも特に静かな音です。

今後はリモコン、メーターなどの仕上げ艤装を行い、試運転に望みます。

試乗の様子はこちらから >> 動画(10.1MB)

ディーゼルI/Oエンジンからスズキ4ストローク船外機 DF300への乗せ替えも大詰めとなりました。

最後は細かなセッティングです。

試乗の結果プロペラはピッチ17に決定  3×16×17Rを使用します。

このプロペラでスピードは35notオーバーを記録しました。

走行状態の画像もご覧下さい。

チルトUPしてもドライブは水面より上に出てボートに干渉しない状態です。

今回使用した船外機はDF300XX プロペラは3×16×17R
油圧ステアリングシステムはユニカス36VXの2ステーション仕様をチョイスしています。

その他、フュエルタンクから船外機まで距離がある場合はフュエルポンプを追加するのがベターです。
今回PC26はタンクから2口のガソリン出口を三又で1本にまとめてテストしたのですが、
ノーマル状態だと燃料不足で息つきをしました。 対策として今回、燃料ポンプを追加しました。

以上でDF300への換装は終了です。



<協力> ボートセンター二色の浜
<企画> スズキマリン西日本

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