安全航海の手引き

2024/5/30

4月-7月 三河湾濃霧シーズン

4月–7月頃にかけて三河湾は霧シーズン!

 

霧にもいろいろな種類がありますが、4月–7月頃にかけて最も多く海上で発生する*1)移流霧

*1)移流霧:暖かい空気が冷たい水の上に流れ込んで、冷やされたときにできます。(夏の海で良く発生する霧)

       移流霧は濃霧になりやすく、霧の継続時間が長い為、船舶にとっては大きな障害となります。

 

<事故事例>

魚釣り中に濃霧となり、陸岸が見えなくなった。時間が立てば視界は回復するだろうと思い釣りを続けたが

霧は晴れず。自力で帰ろうと自船がどこにいるかわからないまま航行しているうちに燃料が無くなる。

どうしようもなくなったため、救助を求め約1時間後に発見され曳航救助された。

救助の状況によっては、救助にあたり巡視船艇、水難救済会、航空機などが多数出動する事になります。

 

移流霧以外に、風の弱い朝方に発生しやすい*2)放射霧

*2)放射霧:高気圧に覆われ、晴れて風の弱い朝方は地面が冷えます。このため地表面近くの空気が

       冷やされて霧が発生します。

この霧は、日の出と共に地表付近の空気が暖められると消えて行くので、日の出後1~3時間くらいで晴れます。

 

風の弱い日、早朝の伊良湖付近で経験された方は多いいと思います。

霧が気になって、ボートにレーダーを装備された方もいます。

 

大事な事は、濃霧による救助や事故が無いように、天気予報で注意報、警報の発令状況を確認し、危ない時は出航を

取り止める事が一番大事です!

 

コメント 2024-05-30 094751.jpg

 

『安全航海の手引き』記事一覧

TOP